

【概要】フットサル3人組の関係(3 on lineとトライアングル)
サッカーをやってきた人なら、攻撃において3人目の動きが重要であることを耳にタコができるほど聞いたのではないのでしょうか。
フットサルにおいても、3人目が絡む攻撃は勿論重要です。
今回は、3人目のが絡む攻撃の概要を説明します。
何故、ここまで3人が絡む攻撃を重要視するのか。
それは、二人組の関係を3種類作ることができることから、多種多様な攻撃が実現可能となるからだ。
数学的に考えれば、3人から2人を選ぶ場合の数は3通りである。
フットサルにおける二人組の関係の重要性を理解してる人ならば、3通りの二人組の関係によって創造される攻撃は恐ろしくて仕方がないはずだ。
また別の見方をすれば、3人目が絡む攻撃は二人組の関係の応用にすぎない。
つまり、二人組の関係は全てのグループ戦術の基本とも言える。
どのフットサル指導者も二人組の関係をとても重視するのは、これが理由の一つである。
3人目が絡む攻撃は3 on lineと**三角形(トライアングル)**しか存在しない。
数学的に3つの点を点が重なることを許容しない範囲で動かし、3つの点を結んで形成される図形の種類を考えた場合、3点が一直線上に並ぶケース(3 on line)と、三角形を形成するケース(トライアングル)しか存在しなかったはずだ。

3 on lineとは3人が一直線上に並ぶ状態であり、3 on lineを略して1-line(ワンライン)と呼ぶ人もいる。
3 on lineの戦術的意図は、相手が守備バランスを保つために形成した複数ライン構造を壊すことである。
特に、3 on lineの真ん中の2番の選手が抜ける「サイ」という戦術が3 on lineの戦術では主流となる。
3 on lineは、ゴールラインと成す角度に応じて3種類の3 on lineに分けられる。
- 縦型:60度〜90度
- 斜め型:15度〜60度
- 横型:0度〜15度
一つずつ紹介する。

3人(フィクソ、アラ、ピヴォ)が縦(60度〜90度)に並ぶ3 on line。
2-1-1のL字型の陣形や偽ピヴォ型の3-1の配置によく見られる形である。

3人(フィクソ、フィクソ、アラ)が斜め(15度〜60度)に並ぶ3 on line。
クワトロゼロでよく見られる3 on line。

3人(アラ、フィクソ、アラ)が横(0度〜15度)に並ぶ3 on line。

競技フットサルでは2-1-1のL字型の陣形の二列目の1が、ラインカットして列落ちすることで、意図的に生じさせるケースが多い。
3種類の3 on lineの中でも唯一、前進しない3 on lineであるが、相手守備の複数ラインを構築する手段として有効である。
3 on lineがひとつも形成されてない状態で、三角形はいくつ作ることができるだろうか?
フィールドプレーヤーだけで考えれば4C3=4通りの三角形、ゴレイロも含めれば5C3=10通りの三角形が形成される。
試合中に全ての三角形を意識することは全く必要無いが、フィールドにそれだけの三角形が存在するという事実は知ることは重要である。

ピヴォを活用した有効な戦術を行うには、後ろ2枚の二人組の関係+ピヴォで形成される三角形を意識することが重要である。
まずはワンツーやパラレラなどの二人組の関係で崩すことを狙うが、パスが出せない時に一回ピヴォを経由することで抜けた選手が3人目になることで、厚みのある攻撃を実現出来る。

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3-1でピヴォ、アラ、フィクソがL字型になる3人組の戦術にL(エル)という戦術が存在する。

クワトロではピヴォを配置しないぶん、4人が近い距離感になるため、コンパクトなトライアングルがたくさん試合中に出来る。
このとき重要になってくるのは4人それぞれが縦に重ならないことである。つまり、4人は同じレーンに入ってはいけない。
原則として守備はゴールを守るために自分のマークとゴールの間に立つため、縦に並んでしまうと必然的にパスラインが消えてしまう。

3人が別々のレーンに入り縦に重ならないことを意識できているため3つのパスラインが開通している。
ボールをどこに出しても、2つパスラインが確保出来ているので、3vs1の鳥かごをする感覚でパスが回せる。

赤2番が赤1番と同じレーンに入ったがために、パスラインが消えてしまっている。
赤1番から赤2番へのパスラインが消えても赤1番と赤4番、赤4番と赤2番が繋がっているため、間接的に赤2番と赤1番は繋がっている。
しかし、赤1番と赤4番のパスラインが消えた瞬間、完全に出しどころが無くなってしまう。また、守備に狙われやすくなる理由からこのような現象は起きてはならない。

3人組の戦術を狙いたてのときは3 on lineかトライアングルのどちらか片方だけを意識して頭が固くなりがちだが、これらのは基本常に同時に発生する3人組である。
相手守備組織に応じてどちらの3人組で崩すかを選択する判断力を養う必要がある。

4人が一列に並ぶ4 on lineはクワトロゼロで稀に引き起こされる現象としてある。
この局面は唯一トライアングルが出来な非常に特殊な陣形である。
なぜ3 on lineを1-lineと表現してはいけないのか?
1-lineの中には3 on lineと4 on lineの両方が含まれるため、1-lineだとどちらを指しているかが分からない。稀にすべて1-lineと表現してしまう人がいるが、1-lineでは正確に局面を表現出来ない。
今回は3人で形成される戦術、トライアングルと3 on lineについて解説しました。この二つの概念はクワトロをやる上では強く意識しないといけない重要事項ですので、クワトロをやる人は絶対に押さえておいてください。
どんな戦術をやる上でも、三角形を意識することはとても重要です。日頃の練習から三角形を意識してみてください。
ただ、二人組の関係があってこそ3人目が絡む攻撃が成立するので、まずは高望みをするのではなく、二人組の関係から重点的に練習するのをおすすめします。
最後に、今回たくさん動画を引用させて頂いた東京大学フットサル部の3人目の動きについての動画を載せておきますので、今回の内容を踏まえて見てみてください。
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