定位置攻撃

ラインカットの戦術的意図 3つのメリットとデメリット

フットサルをやっていると「ラインカット」という言葉をよく耳にするが、厳密に定義を述べられる人は少ないのではないだろうか。

ラインカットとは、相手DFラインを跨ぐ(超える)オフザボールの動きである。

このラインカットは、相手のゾーンディフェンスを攻略するために重要な効果を発揮する概念である。この概念を理解しているか否かで、フットサルの攻撃の幅が劇に変わってくる。

この記事では、

  • フットサルのラインカットとは何か
  • ラインカットの戦術的意図
  • ラインカットの具体的な活用方法

について解説する。

フットサルのラインカットとは?

ラインカットとは相手DFラインを跨ぐ(超える)動きのことである。

フットサルの守備時にゾーンディフェンスを採用した場合、複数DFラインを構築するという基本の考え方がある。そのDFラインを跨ぐ動きのことをラインカットと呼ぶ。

複数DFラインについて理解していない方は、まず下記の記事を読むことを勧める。

ゾーンDFの基本概念 複数DFラインの構築とアラアラ フットサルをはじめたての人はフットサルの守備は基本「マンツーマン」で良いと思っているのではないでしょうか? 実際、フットサル初心...

以後、複数DFラインの概念について理解している程で解説していく。

上図のピヴォのように、攻撃側の選手が守備側のDFラインを跨ぐ動きがラインカットである。

フットサルでは、このように列を落ちるラインカットを取り上げることが多いが、列を上げる動きもラインカットである。

上図の動きは抜ける動きと言われるが、DFラインをまたいでるためラインカットのひとつである。

しかし一般的には「ラインカット」は抜ける動きではなく、列を落ちるの動きを指すことが多い。

今回は列を落ちるラインカットに焦点をあてて解説する。

フットサルの盛んなスペインでは、ラインカットの名称が8つほどあり、統一するべきか議論されいる。ちなみにペスカドーラ町田ではラインカットのことをレモンテと呼んでいる。

フットサルのラインカットの戦術的意図

ラインカットの戦術的意図は次の4点である。

  • 3-1から4-0へのフォーメーションチェンジを行う
  • 局地的数的優位を作る
  • 相手の複数DFラインを吸収させる

詳しく解説する。

3-1から4-0(クワトロ)へのフォーメーションチェンジ

ラインカットを用いた戦術のひとつに、偽ピヴォ(3-1)からクワトロ(4-0)へのフォーメーションチェンジがある。

このようにピヴォがそのままサイドから落ちて4-0へ移行することで相手DFは混乱する。

スペインのチームなどを見ると、ラインカットを使って4-0と3-1のフォーメーションチェンジを自然に行っている。

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1列目で局地的数的優位を作る

局地的数的優位とは、ある限られたゾーンでの数的優位のことである。

攻撃が思うようにいかない時、前の選手が1列目に落ちることで後方に局地的数的優位をつくり、攻撃を組み立てやすくすることができる。

上図では2-1-1のフォーメーションから2列目の選手が列落ちして3-1(3-0-1)にフォーメーションチェンジしている。

列落ちした選手に2列目のDFに(青3番)が付いてこなかったため1列目で3vs2の数的優位が出来る。

相手の複数DFラインを吸収させる

逆にラインカットした選手に相手DFがマンツーマンで付いてくればDF複数ラインが吸収され(1列になり)2列目のスペースが空く。

このような場合ではシンプルな2人組の関係(ワンツー、パラレラ)で空いたスペースを活用する。

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フットサルのラインカットのデメリット

ラインカッㇳのデメリットは、ボールからのパスライン(パスコース)が一時的に消えることである。

そのため、スペインではラインカットを嫌う監督も少なくない。

また、ラインカットによる戦術的意図を理解しておらず、チーム内で共通意識を持てずにラインカットを行うと、味方が混乱してしまう可能性もある。

ラインカットを使った具体的な戦術

3-1における旋回は2-1-1からのラインカットと現象的には同じなので今回は多くの人に馴染みのある3-1における旋回で解説する。

2種類の旋回(ヘドンド)

旋回には2ndDF(青2番)の表(1列目)を使うパターンと裏(2列目、ライン間)を使うパターンの2パターン存在する。

ライン間を活用する旋回は今回の趣旨と逸れるので割愛する。
気になる方は↓の記事をお読みください。

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戦術的意図

2ndDFの死角から侵入することで相手DFが内側or外側のどちらをケアすればいいか迷いを与えることができる。

攻撃側は2ndDFの対応を見て攻撃を選択する。

一つずつ解説していく。

2ndDFが外側に食いついたとき:2vs1

相手DFが外側に食いつくことで2vs1の局地的数的優位が出来るので2人組の関係+ピヴォを活用して前進する。

2ndDFが内側に食いついたとき

抜ける

2ndDFが食いつく&ボールホルダーが裏に蹴れる(プレスが掛かってない)状態であれば抜ける。

アラアラ(飛ばしのパス)

2ndDFが内側に食いついているということはDFが片方のサイドに偏ってるということなので、サイドを変えるだけでドリブルで前進できる。

このとき2ndDFを間接ブロックしてあげることでパスコースを確保する手段も存在する。

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まとめ

オフザボールの個人戦術、ラインカットについて解説しました。

フットサルの経験が浅い人には少し難しい概念だったかもしれませんが、まずはラインカットの言葉の定義を押さえていただけると幸いです。

定位置攻撃のレベルをワンランク上げるためにはラインカットの戦術的意図を理解してチームに落とし込むことが非常に重要です。

そして、ラインカットをする人だけが理解しているのでは、ほとんど意味をなさないのでチームとして共通意識を持つことが重要です。

まずは敵なしのアナリティック(分析)トレーニングでチームで練習して導入することをおすすめします。

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最後に

最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
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