セットプレーとは主に次のときに行われる局面である。
- ボールがコートの外に出た時(タッチラインを割った時)
- 反則が合った時(ファール、バックパス等)
- ボールが天井に当たった時
- ボールがパンクした時
この記事では各セットプレーのルールと簡単な概要について解説する。
ルール
4秒ルール
キッカーの準備が出来たタイミングから審判がカウントをはじめ、4秒以内にリスタートしなければならない。
(審判によって4秒のカウントスピードは違う)
4秒を過ぎてしまった場合、相手チームのセットプレーになる。
5mルール
基本的にほとんどのセットプレーはボールから5m離れないといけないため、セットプレーの守備で壁を配置する場合は5mの距離を意識しないといけない。
極端に壁を近く設定して相手チームのリスタートを妨害した場合はイエローカードの対象になる。
ゴールクリアランス(GC)
敵が最後にボールに触れてから完全に自陣のゴールラインを割ったら、ゴールクリアランスになる。
ゴールクリアランスはペナルティエリアからゴレイロがボールを投げてスタートするセットプレーで、バックパスが使えないため、自陣の味方にボールを出すよりかは、簡単に裏へのスペースかピヴォに投げるのが得策である。
キックイン(KI)
ボールがタッチラインを完全に超えた場合、最後にボールに触れたチームと逆側のチームのキックインになる。
ボールが天井に当たった場合は最後にボールに触れたチームの逆側のチームが天井にあたった地点から最短距離にあるタッチライン上のキックインになる。
- ボールはボールが外に出た地点のライン上に静止していないとけいない
- 直接ゴールは認められず、ゴールクリアランスになる(直接オウンゴールも認められず相手CKになる)
- 片足(踏み込み足)はピッチの外でも良い(2020/2021ルール改定)
自陣キックイン
自陣キックインはゴールから遠いので回避を目的にサインプレー(ジョガータ)をするチームが多い。
バックパスが一回使えることを利用してゴレイロを攻撃参加させた回避は世界的に流行っている。
敵陣キックイン
敵陣のキックインはゴールに近いセットプレーのため少ない工数でゴールを狙える。
中でもキッカーがチョンしてシューターがドンするチョンドンは非常に有名でシンプルかつ強力な分かっていても止められないセットプレーである。
コーナーキック(CK)
敵が最後にボールに触れてから完全に敵陣のゴールラインを割ったら、その地点からもっとも近い方のCKになる。
- ボールはコーナーエリア(アーク)の中に置かないといけない
- 直接ゴールは認められる(直接オウンゴールは認められず相手のCKになる)
- 4秒ルール適用
キックオフ
一方のチームが得点したのち、他方のチームがキックオフを行う。
- ボールは、センターマーク上に静止していなければならず、蹴られて明らかに動いてインプレーとなる。
- インプレーになるまで相手はボールから3m以上離れないといけない(センターサークルの中に入ってはいけない)
- 直接ゴールは認められる(直接オウンゴールは認められず相手CKになる)
- キッカー(最初にボールを蹴る人)だけ敵陣に入って良く、それ以外の選手は自陣コートにいないといけない
2020/2021のルール改正により、ボールを後方に蹴っても良くなった
FK
4秒ルールは適用される。
主審・第 2 審判は、片腕を頭上に上げて間接フリーキックであることを示し、キックが
行われ、ボールが他の競技者に触れる、または、アウトオブプレーになるまで、このシ
グナルを続ける。
片手を上げてフリーキックが間接であることを示すのを主審・第 2 審判の 2 人またはそ
のいずれかが怠ったが、ボールがけられて直接ゴールに入った場合、間接フリーキック
は再び行われなければならない。
直接FK
次のようなファールを犯した場合直接FKが与えられる。
- ハンド
- チャージ、タックル、躓かせる等
- 人をかむ、または、人につばを吐く
- 暴力、物を投げる
過剰な力を用いて相手選手を危険に晒した場合はレッドカード&退場になる。
間接FK
相手選手に触れずに直接ゴールに入った場合相手チームのゴールクリアランスになる。(直接オウンゴールは認められず相手CKになる。)
バックパスでの反則は間接FKとなる。
PK
キッカーは特定されていないとならない。
守備側ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポスト
の間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたゴールネットに触れてい
てはならない。
キッカーとゴールキーパー以外はの競技者は次のように位置していなければならない
- ピッチの中
- ペナルティーマークから少なくとも5m以上離れる
- ペナルティーマークの後方
第2PK
ファールをするごとにカウントがたまり、6カウントたまると相手チームに第2PKを与える。
ファールカウントはハーフタイムにリセットされる。
PK
ペナルティエリア内でファールを犯した場合、相手チームのPKとなる。
カップ(トーナメント)戦において試合時間内(延長こみ)で勝敗が決まらない場合は各チーム5人ずつPKを行い、勝敗を決める。
各チーム5人ずつ蹴ってゴール数が同点であればサドンデスになる。
2020/2021に競技規則が改定されPKの人数が3人→5人に変更になった。
まとめ
フットサルにおいてセットプレーはトランジションの次に多くゴールが決まりやすい重要な局面です。
細かい戦術に取り組む前にまずはルールを頭にいれることをおすすめします。
最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
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