近年のフットボールではプレーモデルを作って指導することが主流となった。
プレーモデルとは文字通りプレーの模型であり、各試合の局面、コートのエリアにおけるプレー原則を言語化したものである。
フットボールはカオスで難しいスポーツのため型にはめることでチームとして迷いなく、共通意識を持ってプレーしやすくなる。
スペインでは小さい頃から国のプレーモデルにはめて育成し、制限のある中から独創的なプレーを育むような育成が行われている。
欧州クラブのようなトップカテゴーのプレーモデルは上図のようにクラブ(国)の歴史、目標、監督のアイデア、選手の能力等を考慮して作成するのが主流である。
フットサルA級ライセンス(日本トップカテゴリーのライセンス)ではオリジナルのプレーモデルを作成して、それに即して練習メニューを作り指導する
大抵の競技チームにはプレーモデルが存在する
ここまでの内容を聞くとプレーモデルという概念が非常に難しく感じるが、意外なことに大抵の競技チームには広義の意味でのプレーモデルは存在する。
プレーモデルとは文字通りプレーの型のため、3-1や4-0、セットプレーのサインプレー、守備のガイドライン(前プレorハーフ、ゾーンorマンツーマン)等もプレーモデルの一部である。
つまり、本格的にチームとして言語化出来ていなくても、知らず知らずのうちに競技フットサルは型にはめてやっているケースが多いのである。(俗にいう戦術がプレーモデルの一部になっている)
フットサルはコートが狭く、競技人数も少ないので型にはめたほうが再現性が高くなるという特徴からこの現象は必然的である。
たまにゲームモデルという言葉も本やネットで目にするケースがあるが、この2つは厳密には少し違うが狙いは同じである。
文字通り、ゲームモデルはゲーム(試合)を主体に考えるのに対し、プレーモデルはプレーを主体に考えるという違いであるが、型にはめようとする狙いは同じである。
この2つの違いに関しては古くから論争が繰り広げられ、かなり奥が深く難しい内容になっているため、理解が難しい人はとりあえず同じものだと思っても差し支えない。
プレーモデルに正解はなく進化するもの
先程も述べたようにプレーモデルはクラブ(チーム)に関わる様々な要因で決定されるものであり、チームの数だけオリジナルで存在するものである。
そのため、その局面におけるプレーの絶対的正解というのは一般的には存在せず、チームのプレーモデルに即して考えるのが主流である。
また、プレーモデルは一度作ったら完成ではなく、常に進化し続けるべきである。
そもそも前提として、一度に完璧なプレーモデルを作成するのは簡単ではないので、指導などによる試行錯誤を通じてアップデートしていくべきである。
また、ルールの改正などの根本的な要因は勿論だが、流行りの戦術や選手のリソース等などの時代や環境の変化も無視できない。
ただ、プレーモデルはフットサルのルールに乗っ取り、試合勝つ目的から逆算して作られるため結局のところ、モデルはある程度パターン化できる。
このブログでは客観的に広く使われている戦術(モデル)を体系的に解説している。
まとめ
如何でしたでしょうか?
今後、プレーモデルの作り方についてこの記事に付け足す形で解説しようと思いますので、数カ月後に再度訪問して頂けると幸いです。