旋回(ヘドンド)は複数ラインを構築する守備を構築する上で非常に有効な手段であり、トップカテゴリーでもかなり多用されている有名な戦術です。
その中でも今回は府中アスレティックFCが採用している旋回を利用したプレーモデルを紹介します。
ローテーションの概要と戦術的意図
ピヴォは基本的に利き足と逆サイドで受けるのが無難であり、今回はピヴォが右利きであると仮定します。
(もしピヴォが左利きの場合左右反転させて考える)
そうすると今回の旋回は反時計回りとなり、逆向きの時計回りの旋回は↓の記事で解説していますので気になる方は御覧ください。
- ライン間(エントレリネアス)の利用
- ピヴォが空けたスペースの活用(逆アラのバックドア、ディアゴナル)
- ピヴォ有サイドでのピヴォ当てによる前進&フィニッシュ
オープニング
- ピヴォがサイドに流れる
- フィクソが幅をとる
- 逆アラがライン間or1列目(表)からボール保持者をサポート
今回は表側を使って1列目で3 on lineをつくる戦術については割愛する。
ピヴォ当て
サイドからの直角ピヴォ当て
1stDFのプレスが甘ければ直角のピヴォ当てを狙う。
ピヴォ当て後はピヴォから最短距離にいるライン間の選手がピヴォに関わってシンプルにフィニッシュまでいく。
ライン間からピヴォ当て
90度を超える角度のピヴォ当てを少々技術が必要だが、ダイレクトでピヴォ当て出来るのが望ましい。
2人組の関係(アラーライン間)
- ワンツー
- パラレラ(ミニパラ)
- ディアゴナル
- 進まないワンツー →逆アラのバックドア
- ライン間におけるターン→逆アラへパス etc
今回はこの中でも特に代表的な崩しを解説する。
ライン間からディアゴナル
ライン間に対して2列目の選手が食いついた場合は一気に方向転換してディアゴナルで抜けるのが有効である。
↓のお手本のようなゴールを御覧ください。
進まないワンツー
進まないワンツーをすることで、相手のプレスが弱まるだけでなく、3rdDF(青1番)がつられることで逆サイドにスペースを生じさせるメリットがある。
逆アラのバックドア
この一連の裏とりは自陣キックインのサインプレーとして導入しているチームも多い。
逆サイドに展開→元に戻る
ピヴォのいるサイドで崩せない場合は逆サイドに展開して元の配置に戻る。
2人組の関係(アラの駆け引き)
フィクソにプレスが掛かってなければアラが相手の背後を取りに行って駆け引きするのが有効である。
- バックドア
- ア・ラ・コルタ
- ミニディアゴナル
- 中押し出し etc
今回はこの中でもアラコルタだけ解説する。
他の詳細が気になる方は↓の記事をお読みください。
アラコルタの活用
アラコルタでアラがボールを受けた後は次のような手段が有効となる。
- ドリブルで運ぶ→3vs2
- 逆サイドに展開
- ピヴォ当て
アラコルタで出せない場合→逆サイドに出して旋回
アラがアラコルタでボールに寄って来たけど出せない場合は逆サイドに出してそのまま旋回する。
アラコルタで表側で折れた選手がそのままボール保持者へのサポートを速やかに行えるので瞬間的な数的優位をつくることが出来る。
最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
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