フットサルをやっていると「サイ」という言葉をよく耳にするけど、「サイを説明しろ」と問われると戸惑う方も多いのではないだろうか。
実際のところ、「サイ」という言葉を誤って使ってしまっている人はかなり多い印象を受ける。
結論から言うと、サイはポルトガル語で「どけ、邪魔だ」という意味であり、他の選手に対して「邪魔だから抜けろ」というニュアンスで使う言葉である。
しかし、日本では「どけ、邪魔だ」の意味で「サイ」が使われるケースは非常に稀であり、日本で用いられるサイは「ピヴォアラ」というグループ戦術を指すケースが多い。
この記事では、サイを使ったピヴォアラと言われる3人組の戦術について徹底解説する。ぜひ最後まで読んで頂きたい。
「サイ」はポルトガル語であり、スペインでは、スペイン語で掃除しろという意味である「リンピアー」が用いられる。
サイとピヴォアラ
初期配置
ピヴォアラは上図のようなピヴォがサイドに流れた偽ピヴォ型の3-1の配置のときに多用される。
3 on lineの形成
アラ(赤1番)が高い位置をとることで3 on lineを形成する。
サイ:抜けることでパスコースを創出
このように3 on lineの真ん中の選手が抜けることで飛ばしのパスコースを創出させる戦術をサイと言い。
特にこのようなアラがサイすることでピヴォへのパスコースをつくることをピヴォアラと言う。
サイした後の崩しのバリュエーション
アラが3人目になる
サイ抜けしたアラがピヴォが空けたスペースでボールをもらい即座にシュートまで持ち込む3人組の戦術は非常に強力である。
ピヴォの反転
相手DFに中を警戒されてサイ抜けしたアラにパスが出せない場合はピヴォの反転が有効である。
フィクソがピヴォに関わる
反転も出来ない場合はボールをキープしてフィクソ(3人目)がピヴォに関わるまでのためをつくる。
ここからの崩しのバリュエーションは3人組のエルと重複するので割愛する。
2人組の関係
盲目的にサイで抜けるだけではなく、フィクソとアラでの2人組の関係を意識することで相手の守備に応じて柔軟に対応することができる。
中パラ
相手DFが3 on lineのパスコースを警戒している場合は背後のスペースが空くので中パラ(センターレーンでのパラレラ)を狙う。
角度的に少々難易度が高い戦術ではあるが、決まれば一気にゴレイロとの1vs1に持ち込むことが出来る。
アラコルタ
相手が露骨に背後に立ってピヴォへのコースを警戒している場合はアラコルタで中になめるようにカットインして相手DFを置き去りにする。
このとき逆サイドの赤3番は高い位置をとることで相手DF(青3番)に迷いを与えることが出来る。
中ワンツー
フィクソが相手の背後を狙いにいけるのであれば中ワンツー(センターレーンでのワンツー)を狙う。
ピヴォのバックドア
相手のフィクソがピヴォの前に入ってきた場合は相手の背後で駆け引きしてバックドアでボールを受けるのが有効である。
最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
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