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【縦の2人組】ボランチと縦ブロック&コンティニューを使い分けて崩す戦術

【縦の2人組】ボランチと縦ブロック&コンティニューを使い分けて崩す戦術

公開: 2021.07.27更新: 2025.03.06

フットサルで同じレーン(サイドレーン)に2人入ってしまった場合どうすればよいか困惑したことは無いだろうか?

縦の2人組ボランチと縦ブロック&コンティニューを使い分けて崩す戦術

この記事ではフットサルを競技レベルでプレーしている人なら是非知っておきたい短い縦の2人組の関係(アラーフィクソ)について解説する。

縦の2人組の優先順位

フットボールの原理原則に従うとボールを保持するより前進するほうが優先順位が高い。

そのため縦のブロック&コンティニュー>ボランチの優先順位となる。

縦のブロック&コンティニュー(ピック&ロール)の成立条件
  • ボール保持者(赤2番)の縦のコースが空いてる
  • 非ボール保持者(赤1番)と相手DFがある程度離れてる or 列落ちに対してついてこないで複数ラインを維持(ゾーンDF)
相手の背後からブロック&前進(1列目を超える)

ボール保持者は速やかに1列目(青2番)のラインをドリブルで超えることでブロックされたDF(青2番)はついてこれなくなる。

局地的数的優位(2vs1)

ブロックした選手はそのままコンティニューして2vs1の局地的数的優位をつくる。

悪い例:マンツーマンで相手をつれてきてしまう

初期配置でブロックをする選手(赤1番)と相手マークの距離が近い&マンツーマン対応されてしまうとそのままジャンプされてしまうのでこのような局面では縦ブロックを選択すべきではない。

悪い例:マンツーマンで相手をつれてきてしまう

縦のコースが切られているときや、ボールを運ぶためのサイドの幅が十分に確保できてないときも縦ブロックではなく、ボランチを選択しなければいけない。

非ボール保持者による列落ち(特に2列目から1列目のラインカット)の動きとボール保持者による2人組の戦術の総称をボランチと言う。

2016/2017シーズンにFリーグで優勝したシュライカー大阪が多用したことで一躍有名になったグループ戦術でもある。

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ボランチは相手守備が複数ラインを構築してきた場合に有効にはたらく。

相手DFが複数ラインを維持した場合:ゾーン

相手が列落ちした選手についてこないで複数ラインを維持した場合は1列目で3vs2の数的優位ができるのでその優位性を活かして前進を試みる。

ピサーダも有効

上図のように相手DFがジャンプして来た場合はピサーダで背後にパスし、2人組の関係をつくるのが有効。

相手DFがマンツーマンでついてきた場合

ボランチに対して相手がマンツーマンでついてきた場合は2列目のスペースが空くので2人組の関係でスペースアタックする。

有効な2人組の関係

  • パラレラ
  • ダイアゴナル
  • バックドア(ワンツー)
相手DFがマンツーマンでついてきた場合

相手がマンツーマンで対応してきてボランチのパスが出しづらいときは逆アラまで飛ばす。

相手の守備の対応に関わらず逆サイドで2人組を作るのが目的なのであればボランチのパスを選択せず逆サイドまで一気に飛ばすのが有効である。

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補足:3種類のボランチ

このジセーザの動きは上図のように大きく3種類のタイプに分かれる。

  • ボールラインよりプラスで受ける
  • ボール(ゴール)ラインと平行で受ける
  • ボールラインよりマイナスで受ける

相手のDFの対応や自チームのモデルに合わせて使い分けることが重要である。

縦の2人組で絶対にやってはいけないミス

縦の2人組の関係でよくあるミスとして、ブロックとボランチの勘違いがある。

上図で言うと赤3番がブロックするアクションに対して、赤1番がボランチと勘違いして、誰も居ないゴール前にパスしてしまうケースである。

このようなリスクを考慮して縦の2人組のときは全てボランチにしてるチームも少なくない。

補足:縦に引っ張る

上図のようにボール保持者にプレスがかかってなく、赤1番が相手の背後をとれそうな場面は次のような崩しも出来ないことはない。

バックドア

出し手は少しボールをタッチラインに運びながらループで頭を超えるようなパスを出す必要性がある。

このようにそれなりに出し手の技術が求められるためベストプラクティスとして紹介されることは少ない。

中パラ

アラがパラレラのような動きでセンターレーンでパスを受ける戦術を中パラと言ったりする。(タッチラインと平行ではないが、無理やりこのように命名された。この戦術に厳密な定まった名前はない。)

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